スポーツトレーナーに関する資格を取得しようとする際、「スクールに通う時間がない」「できれば通信でチャレンジしたい」と考える方は少なくありません。
そこでこの記事では、通信講座で取得できるスポーツトレーナーの資格を紹介します。
また、通信講座で資格を取得するメリット・デメリットや、通信講座を選ぶ際のポイントについてもまとめていますので、スポーツトレーナーの資格取得を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
まずは、通信講座で取得が可能なスポーツトレーナーの資格を紹介します。
通信講座でどの資格を取得すれば良いのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
「NSCA-CPT」は、ストレングストレーニングとコンディショニングに関する国際的な教育団体「NSCA」が認定する資格です。
取得しておくと、スポーツジムやフィットネスジムなどをはじめ、パーソナルトレーナーとして働く際にも役立ちます。
顧客の体力やニーズを考慮し、一人一人にあったアプローチ方法でトレーニングやコンディショニングなどの指導ができる人材であることを証明できるでしょう。
ただし、新型コロナウイルス感染症の影響により、資格の認定条件の一つであるCPR/AED講習会の受講を一時的にオンライン形式でも可能となっていますが、今後は変更となる可能性もあるため注意が必要です。
「NESTA-PFT」は、アメリカの全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)が認定するパーソナルトレーナーの資格です。
人の体やトレーニング全般に関する知識、顧客とのコミュケーションの取り方などを学べる他、パーソナルトレーナーとして起業したい方や、ビジネスの展開を考えている方のサポートも行っています。
受験資格のハードルが比較的低いため、パーソナルトレーナーとしての経験が浅い方でも取得しやすいでしょう。
「JATAC-ATC」は、特定非営利活動法人 ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会(JATAC)が認定する資格です。
柔道整復接骨医学の研究成果が基盤となっており、さまざまな競技や市民スポーツで、傷害の予防や健康増進ができる人の育成・普及を目的としています。
通信講座での資格取得は可能なものの、柔道整復師、理学療法士、作業療法士などの資格を持っている方や、2年制以上の専門学校、大学および大学院でスポーツ科学系のコースを卒業している方に該当していなければ、資格を取得できません。
そのため、通信講座のみでJATAC-ATCを取得できる方は、限定されることを認識しておきましょう。
「ACCAアスレティックコンディショニングコーチ」は、特定非営利活動法人 アスレティックコンディショニングコーチズ協会(ACCA)が認定する資格です。
主に、スポーツ選手をサポートする際に必要な知識やノウハウを学べます。
アスレティックコンディショニングコーチは、段階的に「ベーシック」「アドバンス」「アドバンス・D」「マスター」の4種類の資格があり、初心者の方はベーシックから始めると良いでしょう。
「ベーシック」の通信講座では、解剖生理学や応急処置の方法、栄養学やメンタルトレーニング、リコンディショニングなどの基礎知識を学びます。
「スポーツフードアドバイザー」は、一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格です。
体と栄養に関する知識や、ライフステージの変化による栄養と食事に関する知識、アスリートのメンタルケアに関する知識などを学べます。
また、試合で最大限の能力を発揮させるための食事内容や栄養素なども学べるため、アスリートの栄養管理を行う専門家として必要な知識全般が身につくでしょう。
スポーツフードアドバイザーは、JADPが指定する認定教育機関などが行う教育訓練で、すべてのカリキュラムを修了した方が受験資格を得られます。
スポーツトレーナーになるために資格は必須ではないものの、取得することで得られるメリットがあります。
資格を取得していると、スポーツジムやフィットネスクラブなどに就職や転職する際、有利となる場合があります。
なぜなら、資格を保有していることにより、専門的な知識やスキルをアピールしやすいからです。
また、さらに難易度の高い資格取得を目指すことで、年収アップの交渉材料にできる可能性もあります。
資格を保有していると、そうでない人に比べて、お客様からの信頼を得やすい場合があります。
スポーツトレーナーとして働くためには、スポーツ選手やお客様からの信頼が何より重要です。
資格があれば、トレーナーとしての実力をアピールする際にも役立つでしょう。
スポーツトレーナーに関する資格を取得しておくと、フリーランスとして独立するときや、開業する際も役立ちます。
どちらも自ら集客をする必要があり、特に独立や開業をしたばかりのタイミングでは、過去の実績に加えて、資格の保有が功を奏す場合もあります。
資格取得にはメリットがある一方、知っておきたい注意点もあります。
ここからは、スポーツトレーナーの資格を通信講座で取得する際の注意点についてみていきましょう。
通学してスポーツトレーナーに関連する資格を取得する場合は、座学のみならず実技も学べます。
しかし、通信講座では、テキストなどを使って知識やスキルを身につけることはできても、実技の習得が不足しがちです。
そのため、通学制に比べると実技の面で不安が残りやすいといえます。
可能であれば、通信講座に加えて講習を受けるなど、実技の習得にあてる時間を確保すると良いでしょう。
通学制は、決まった時間に学習をする一方、通信講座は自分で学習する時間や環境を確保しなければいけません。
そのため、通信講座で資格を取得する場合は、学習に集中できる環境づくりとモチベーションを維持するための工夫が大切です。
また、通信講座の場合は、仲間と切磋琢磨するような場面が少ないため、この点もモチベーションを維持しにくい理由の一つといえます。
不安な方は、専門のスタッフがサポートをしてくれたり、質問に答えてくれたりする通信講座を選択すると良いでしょう。
通信講座でスポーツトレーナーに関連する資格を取得しようと思っても、「どの通信講座を選べば良いか分からない」という方も多いでしょう。
ここでは、通信講座を選ぶときのポイントを紹介します。
まず、どれくらいの期間で資格を取得できるかを確認しましょう。
学習に必要な期間は、通信講座ごとに異なります。いつまでに資格を取得したいのか、目標を明確にしたうえで自分に適した通信講座を選択してください。
また、可能であれば受講者の声も確認しておきましょう。
WebサイトやSNSなどに情報があれば、最短で取得した場合の目安期間や勉強方法、あるいは大変だと感じたエピソードなどを知ることができるかもしれません。
資格取得率などの実績は、通信講座の公式サイトで確認できることが多いです。
資格の取得率が高い通信講座であれば、それだけ取得しやすいことになります。
資格の取得率を一つの目安として、難易度の低いものから挑戦していく方法もあるでしょう。
ただし、実績ばかりを参考にするのではなく、学習方法やサポート体制なども確認し、受講しやすい通信講座を選んでください。
必要な費用は通信講座によって異なるため、公式サイトなどで複数の講座を比較検討し、予算内で受けられるかどうかを確認しましょう。
費用を確認する際は、認定試験の費用や合格後の資格認定・登録にかかる手数料が含まれているかもチェックしてください。
通信講座の中には、講座の受講料金のみを記載し、認定試験の受験料や登録手数料は別途必要なケースもあります。
確認しないままでは、認定試験を受ける際や資格取得後に予想外の出費が発生するおそれがあるため注意が必要です。
この記事では、通信講座で取得できるスポーツトレーナー関連の資格を紹介しました。
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