体を動かすことが好きな方にとって、フィットネスインストラクターは魅力的な仕事です。
しかし、具体的に何をすればフィットネスインストラクターになれるのか、分からない方もいるでしょう。
そこでこの記事では、フィットネスインストラクターになるための方法について詳しく解説します。
また、主な仕事内容やあると役立つ資格、フィットネスインストラクターに向いている人の特徴もあわせて紹介します。
フィットネスインストラクターの仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
フィットネスインストラクターとは、フィットネスクラブやスポーツジム、福祉施設などでお客様の健康増進や体力・筋力向上のサポートを行う仕事です。
体のメカニズムに関する知識を活用しながら、トレーニングの補助や指導をします。
フィットネスインストラクターとして指導する内容は、ヨガやストレッチ、エアロビクスなど多岐にわたります。そのため、指導する内容に合わせて専門的な知識や技術を習得しておくことが重要です。
また、作成したプログラムをもとに指導を行うときは、お客様に内容を分かりやすく伝えなければいけません。このため、コミュニケーション能力も求められます。
フィットネスインストラクターの主な仕事内容として、以下4つがあげられます。次項でそれぞれ、詳しくみていきましょう。
お客様が安全かつ効果的に運動できるように、マシンの使い方についてアドバイスを行います。
また、お客様がトレーニングを行う際には、姿勢のチェックをしたり、効果が出ているのかをチェックをしたりするなど、トレーニングの補助も必要です。
マシンのみならず、プールやスタジオなどを備えている施設の場合は、それぞれの設備について使い方を教えることも仕事に含まれます。
トレーニングメニューは、お客様一人一人に合ったものを作成する必要があります。
お客様の年齢や性別、体格、トレーニングを行う理由などを聞き取り、お客様の目的を達成できるようなトレーニングメニューを作成します。
健康促進を目的としてトレーニングに来ている方には、トレーニングメニューのみならず、食事のメニューを作成したり、生活習慣のアドバイスをしたりする場合もあります。
多くのフィットネスクラブでは、ヨガやエクササイズ、スイミングなどのレッスンを実施しています。
これらはグループレッスンで行われることが多く、フィットネスインストラクターは複数の方を対象に指導します。
また、フィットネスクラブ以外に、スポーツ教室などで働く場合も、複数人に対して指導することがほとんどです。
個人レッスンとは違い、グループレッスンでは複数人を同時に教えていく指導力や、飽きさせないための企画力が求められます。
人数は施設によって異なり、5名程度から多い場合では30名近くを同時に指導することになるでしょう。
フィットネスクラブやスポーツジムなどの施設を利用するお客様が、快適にトレーニングできるようよりよい環境を整えることもフィットネスインストラクターの大切な仕事です。
ロッカーやシャワールームなど施設のさまざまな場所を清掃したり、マシンに不具合がないかをチェックし、メンテナンスをしたりします。
施設によっては、受付業務や事務業務を行う場合もあるでしょう。受付業務や事務業務には、入会・退会の手続き、顧客の管理、施設利用時の予約受付などがあります。
フィットネスインストラクターになるために、資格は必須ではありません。国家資格は存在しないため、資格がなくてもフィットネスインストラクターとして活動できます。
しかし、フィットネスクラブやスポーツジムなどで働くうえで、資格があるほうが有利に働く可能性もあります。実際に、資格保有を採用の条件としている施設も少なくありません。
また、フリーランスとして業務委託契約を結ぶ場合や、独立して開業する場合にも、有資格者のほうがお客様からの信頼を得やすいでしょう。
ここでは、フィットネスインストラクターに役立つ、以下3つの民間資格を紹介します。
健康運動指導士は、保健医療関係者と連携し、安全かつ効果的な運動の実施に向けたプログラムの作成や、実践指導計画の調整などを行う専門家です。生活習慣病の予防や、介護予防にも強いという特徴を持ちます。
健康運動指導士の資格を取得するには、「公益財団法人 健康・体力づくり事業財団」が実施している健康運動指導士養成講習会を受講するか、健康運動指導士養成校の養成講座を修了することが必要です。
健康運動指導士認定試験に合格し、健康運動指導士台帳に登録されてはじめて、健康運動指導士の称号が与えられます。
健康運動指導士は、フィットネスクラブや病院、学校、老人福祉施設などで活躍しています。また、フリーランスとして活動している人も多く存在します。
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)は、「特定非営利活動法人 NSCAジャパン」が認定する資格です。以下の条件を満たすことで取得できます。
資格取得を通して、トレーニングの知識や医学的、運動生理学的な専門知識を習得できるほか、評価や動機づけ、教育、コンディショニング全般の指導を行うための技術も身につけられます。
そのため、一般の人からプロのスポーツ選手まで、幅広い人々を対象にインストラクターとして活躍できるでしょう。
JATI認定トレーニング指導者資格(JATI-ATI)は「特定非営利活動法人 日本トレーニング指導者協会」が認定している資格で、取得方法は以下のとおりです。
資格取得者は、JATI認定上級トレーニング指導者(JATI-AATI)や、JATI認定特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI)といった上位資格を目指せます。これらの上位資格を保有していれば、国際的に活躍するプロのスポーツ選手への指導も可能です。
JATI認定トレーニング指導者資格(JATI-ATI)は、トレーニング指導者になるための基礎的な資格といえるでしょう。
フィットネスインストラクターに興味があっても、未経験からどのように目指せば良いか分からないという方もいるでしょう。
ここでは、未経験者がフィットネスインストラクターになるための方法を3つ紹介します。
スポーツ関連や健康科学系の学部インストラクター科がある大学や専門学校に入学する方法があります。
生理学や機能解剖学、栄養学や栄養理論などについて学ぶことで、フィットネスインストラクターに必要な知識を身につけられるでしょう。
スポーツ関係の企業とのつながりを持つ学校も多くあり、手厚い就職支援を受けられる点もメリットです。
学校に通わなくても、実際にフィットネスクラブやスポーツジム、ストレッチ教室、ヨガ教室などで働き、経験を積んでいくことも可能です。
アルバイトでの雇用からスタートし、経験や実績を積んだあと、正社員として働いているインストラクターは多くいます。
フィットネスクラブやスポーツジムの中には、資格取得のためのサポートや研修を実施しているところもあります。
収入を得ながらスキルが身につき、同時に資格も取得できるため、効率よくインストラクターを目指せるでしょう。
フィットネスインストラクターとして働くために、資格を独学で勉強し、取得する方法もあります。
前述のとおり、フィットネスインストラクターに資格は必須ではありませんが、学校に通ったり実際に働いたりせず未経験からインストラクターを目指す場合は、資格の有無が採用に影響することがあります。
未経験で実績がないと、採用担当者はインストラクターとして必要な技術や知識を持っているかどうかの判断ができないためです。
そのため、「健康運動指導士」「JATI認定トレーニング指導者資格」のような資格を取得しておくことで、スキルや知識を証明でき、就職や転職で有利になる可能性があるでしょう。
続いて、フィットネスインストラクターに向いている人の特徴を3つ紹介します。自分に当てはまっているかどうかを確認してみてください。
お客様がどのような状況にあるのかを考え、お客様の目線に立って考えられる人はフィットネスインストラクターに向いているでしょう。
お客様は、さまざまな目的を持ってフィットネスクラブやスポーツジムなどに通っています。そのため、お客様が何を求めているのか、どのような人なのかを知るために、コミュニケーションを取ることは必須です。
ときには、こちらが指導したとおりにトレーニングを行ってもらえない場合もあるでしょう。このようなときにも、お客様の目線に立ってコミュニケーションを取り続けることで、相手を理解できるようになり、お客様との良好な関係を築きやすくなります。
スポーツやトレーニング、体に関することは、時代と共に変わり続けています。そのため、新しい技術や知識を勉強し、身につける意欲がある人は、フィットネスインストラクターに向いています。
近年では、AIによる分析など、昔にはなかった技術が多く活用されるようになり、それまでに身につけてきた技術や知識だけでは対応できないこともあります。
新しい知識を身につけることは、仕事の幅を広げるためにも非常に重要です。常にアンテナを張りながら新しい情報をインプットし、技術を磨いていくことでフィットネスインストラクターとしての人気が高まるでしょう。
フィットネスインストラクターの主な業務は、お客様が目的を達成できるようサポートしていくことです。
お客様の中には、求めている結果がなかなか出ず、モチベーションが下がってしまう人もいるでしょう。
しかし、お客様とのコミュニケーションを通してモチベーションを上げられれば、途中で挫折することなく、目標を達成するために頑張り続けられます。
また、お客様の成長を自分のことのように喜べると、目標達成のために一緒に頑張ってみようと感じてもらいやすく、さらなる成長を促すことが可能です。
そのため、お客様のモチベーションを上げ、維持し続けられるようなスキルを持っている方は、フィットネスインストラクターに向いているといえます。
ここまで、フィットネスインストラクターになるための方法を紹介しましたが、より専門的な分野を目指すなら「ストレッチトレーナー」になるという選択肢もあります。
ストレッチトレーナーとは、ストレッチの技術や身体の仕組みを学んだプロフェッショナルのことです。
ストレッチの専門店である「Dr.stretch」では、メジャーリーガーのボディメンテナンスとして支持された「コアバランスストレッチ」の技術を用いて、さまざまなお客様にストレッチを行っています。
Dr.stretchには現在、1,500名以上のストレッチトレーナーが在籍しており、実はその約9割が未経験からのスタートです。
ストレッチの技術や身体の仕組みを研修で身につけられるうえ、店舗デビューの際には技量や知識、ホスピタリティ精神の審査も実施しています。また、デビュー後も常に新しいストレッチを学び続けられるため、質の高いストレッチトレーナーとして活躍できます。
インストラクターに興味がある方は、「Dr.stretch」でストレッチトレーナーを目指してみませんか?