フィットネスクラブやスポーツジムへの就職を目指す際、志望動機の作成は非常に重要なポイントです。
志望動機は、単に就職したいと思った理由やきっかけを伝えるものではなく、さまざまな観点からアピールする必要があります。
そこでこの記事では、例文を用いて志望動機の書き方を解説します。企業が選考で何を重視しているのか、どのように自己アピールすると良いのかなど、知っておくと選考のプラスになる情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
志望動機とは、選考を受ける企業・職種について、志望する理由を伝えるためのものです。
具体的な目標と意欲を示す志望動機は、両者のニーズがマッチしていることを確認するための手段といえます。
そのため、インストラクターの仕事の特徴を捉え、業務をとおして企業に貢献する力をアピールできる志望動機を作成しなければなりません。
ただ運動が好きというアピールではなく、根気強くお客様と向き合っていくコミュニケーションスキルや精神力があることを伝えましょう。
また、これまでの経験やスキル、資格などをお客様の目的達成のためにどのように役立てられるのかを具体的に示すことも大切です。
採用側は、志望者の経験や仕事への情熱を評価するにあたって、主に以下3つの要素を志望動機でチェックします。
採用においては、志望者が持つスポーツに関する知識や、実際のスポーツ経験が重要視されます。そのため、何らかのスポーツに関与してきた経歴や、スポーツ関連の資格がある場合は、自信を持ってアピールしましょう。
スポーツを通じて何を学び、どのように成長したのかを具体的に述べ、その経験を生かして企業やお客様にどう貢献できるのかを示すことで、より魅力的な志望動機となります。
また、インストラクターという仕事上、体を動かすことが好きかどうかも重要なポイントです。お客様に情熱を持って接したり、楽しい気持ちを共有できたりする人材は、企業からの評価も高まります。
一言にインストラクターと言っても、フィットネスクラブやスポーツジムによってサービス内容や得意とする分野は異なります。そのため、まずは志望先の情報を集め、分析することが大切です。
例えば、ジムの特徴や、そのジムが何を重視しているのか、どのような価値観を持っているのかを汲み取ります。
手に入れた情報から、そのジムでどのように働きたいのか、どのような成果を出したいのかを考えましょう。
他のジムではなく、なぜそのジムで働きたいのかが伝わらなければ、選考通過は困難かもしれません。業務内容の理解度は、志望度の高さと理解されることから、情熱をアピールするためにも大切です。
仕事に対する熱意も、多くの企業が注目する重要なポイントです。スポーツインストラクターは、根気強くお客様に向き合っていく仕事であり、熱意がなければなかなか長くは続けられません。
また、熱意がある人ほど、新たな仕事にも積極的に取り組む可能性が高いため、採用では重要視される傾向にあります。
そのため、志望動機では、今まで情熱を持って取り組んできた具体的なエピソードを交えてみてください。さらに、それらを通じて仕事に対する熱意を伝えることで、採用担当者に自分の可能性を信じてもらう一助となる可能性があります。
志望動機を作成する際は、その企業を選んだ理由の他に、以下3つについてもアピールしてみましょう。志望動機とあわせて伝えることで、好印象を残しやすいです。
スポーツインストラクターの仕事では、お客様一人一人の悩みや希望を把握するために、丁寧なコミュニケーションが必要です。知識や運動能力がどれだけ優れていても、お客様が求めているものを理解できていなければ意味がありません。
そのため、人と話をすることが好きな人や、これまでコミュニケーション能力を生かして課題を改善できた経験がある人は、積極的にアピールしてみましょう。
コミュニケーション能力を生かしてお客様の負担を軽減し、安心感を提供できるという強みは、企業からみても魅力的です。
トレーニング中にお客様が体調を崩したり、思いがけずけがをしたりすることも想定されます。このようなトラブルが起きた際、素早く適切な処置ができる知識や技術がある場合は、ぜひアピールしたいポイントです。
安心してトレーニングに取り組める環境が整っていることは、お客様にとって、そのジムを選ぶ理由の一つとなります。対応力と判断力を問われる場面は、同時に企業の評判を左右する重要な場面ともいえるため、応急処置の知識は非常に重要なスキルです。
専門的な資格を保有していれば、選考でさらに有利になる可能性もあります。完璧に対処できなくても、問題を最小限に抑えた経験などがあれば、積極的にアピールしましょう。
お客様にとって、自分の成長を共に喜んでくれるような人がインストラクターであれば、モチベーションも上がりやすいです。
いくら知識が豊富でも、相手の気持ちを考えない指導では、お客様を満足させることはできません。
そのため、お客様の心理的な側面を理解し、その成長を支えることは、インストラクターの大切な役割なのです。
また、相手の成長を共に喜ぶことができれば、お客様が自信を持つ手助けになると同時に、成長や進歩を後押しできるでしょう。他者への興味と理解、そして成長を心から喜べる人材は多くの企業で重宝されます。
志望動機に盛り込むべき要素は、どのような状況から就職・転職するのかによって異なります。
ここでは、以下3つのパターンに分けて、志望動機の書き方のポイントと例文を紹介します。
同職種から転職する場合、「なぜその職場なのか」をしっかりと伝えることが重要です。企業側にとって、自社のどういった部分に魅力を感じたのかについては、非常に興味がある部分だからです。
【例文】前職では、一度のレッスンで複数のお客様を相手に指導を行っていましたが、個別の悩みに対応しきれないもどかしさを感じていました。 一人一人の目標やライフスタイルに合わせた丁寧なメニュー作りから始め、お客様と向き合いながらサポートしていく貴社の方針に魅力を感じています。 インストラクターとして多くのお客様と接してきた経験から、コミュニケーション能力には自信があります。また、さまざまなニーズに合わせたプログラム作りも得意としています。 お客様の悩みに共感し、目標達成の喜びを共に感じながら、貴社に入会して良かったと思っていただけるお客様を増やしていきたいです。 |
飲食業やIT業界など、全く異なる業種から転職を目指す方は、なぜ異なる業界へ転職しようと思ったのか、そのきっかけを伝えることが大切です。
【例文】IT関連の企業に勤めながら、自己鍛錬と新たな挑戦のために週末や休暇を利用してスポーツジムに通っていました。 担当していただいたインストラクターさんの熱心な指導と丁寧なサポート、また私の目標達成に対して自分のことのように喜んでくれる姿に感動し、インストラクターの仕事を目指したいと思うようになりました。 現職では、クライアントのニーズを丁寧にヒアリングすることで満足度の高いシステムを納品し、部署内の受注数増加に貢献しています。相手の目線に立って物事を考える力は、インストラクターとしてお客様の目標を一緒に達成していく中で生かせると考えています。 また、自分が転職したいとまで考えるに至ったこの経験は、お客様にスポーツの魅力を伝えるうえで武器になると自負しております。 |
フィットネスクラブやスポーツジムなど、同じ業界で働いていた場合、前職での経験をどのように生かせるのか、技術面以外のスキルをアピールしましょう。
また、応募先企業の特色をリサーチし、前職ではなく、「その会社でしかなければ実現できないこと」を含めると、熱意が伝わりやすくなります。
【例文】前職では、スポーツジムでフロント業務を担当しておりました。常連のお客様や、同僚のインストラクターと接するうちに、お客様のトレーニングを自らサポートしたいという気持ちが強くなり、応募いたしました。 インストラクターとしての業務経験はありませんが、受付の仕事で培ったコミュニケーションスキルや、トレーニングに関する基礎知識を生かせると考えています。 また、もともと運動が好きで、学生時代にはバスケットボール部に所属していた他、定期的にジムも利用しています。 貴社は、同じ時期に入会したお客様にグループエクササイズを提供するなど、初心者向けのサポートやプログラムが充実している点が魅力的です。幅広い年齢層のお客様に適切なアドバイスを行い、誰もが通いたくなるような環境を作っていきたいと思っています。 |
入念に時間をかけて準備した志望動機は、できるだけ効果的に伝えたいものです。大切な面接では、以下の3つを意識しながら自己アピールをしていきましょう。
志望動機を丸暗記し、作文を読み上げるように話してしまうと、面接官の心をつかむことは難しくなります。
また、緊張してしまい志望動機を思い出せなくなった場合、何も答えられず自己アピールの機会を失うことになりかねません。
回答を準備しておくことは大切ですが、あくまでも自分の考えとして話すことがポイントです。話の中心となる内容やキーワードを記憶しておき、残りはその場にあわせて自分の考えを口にしましょう。
過去の実績をアピールすることは効果的なものの、面接官がみているのはあくまでも今の自分であることを忘れないでください。そのため、現在の価値観や考え方を素直に伝えることは非常に重要です。
面接官は、志望者のスキルや経験だけではなく、人柄や思考のプロセス、そして今何を感じているかについても知りたいと思っています。
「私はこの会社で〇〇を達成したいと思っている」など、具体的で正直な感情を面接官に伝えることが大切です。
面接は、スキルや経験をアピールするだけではなく、自身の性格や人間性を知ってもらうための場でもあります。そのため、採用されるかどうかが気になっても、あやふやな回答や、自分にあてはまらないことを述べることは避けてください。
できないことを正しく伝えることで、しかるべきポジションに配属してもらえるため、入社後に希望とのズレが発生することを防げます。自分の強みや能力、適性がマッチした環境で働くことは、パフォーマンス向上のためにも重要です。
志望動機は、選考を受ける企業が求めることを理解し、内容をうまくまとめていくことが重要です。
志望動機は、個人のスポーツ経験や資格、仕事内容への理解度、そして仕事に対する熱意を示す要素となります。
また、この記事では、インストラクターの志望動機に関するポイントをお伝えしましたが、体を動かすことや人と関わることが好きという方には、「ストレッチトレーナー」という働き方が向いているかもしれません。
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