「パーソナルトレーナーを仕事にしたいけど、給料ってどのくらいなの？」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。パーソナルトレーナーの平均年収は約390万円です。しかし、自分の努力次第で、年収をアップすることが可能です。
記事では、パーソナルトレーナーの平均年収を解説します。併せて、年収1,000万円を目指すための方法を3ステップで紹介するので参考にしてください。
目次
パーソナルトレーナーの年収について
パーソナルトレーナーの平均年収や給与形態を解説します。
平均年収
求人情報「インディード」によると、パーソナルトレーナーの平均年収は約390万円であり、月収で換算すると約27万円です。国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、一般企業で働く方の年収は約433万円であることから、パーソナルトレーナーの給料は低い傾向にあるといえます。
しかし、給料は経験年数やインセンティブなどによって変動するため、一概にすべての人が低いとはいえません。パーソナルトレーナーの平均年収は目安として捉えておきましょう。
給与形態
パーソナルトレーナーの給料形態には、基本給とインセンティブの制度があります。基本給とは、手当てが含まれず、一定期間勤務することで必ずもらえる固定の給料のことです。
一般企業で働く方の多くが、基本給に交通費や残業代などの手当を加算した額を、給料として支給されています。
一方インセンティブとは、本人の業績に応じて支給される給料のことです。パーソナルトレーナーのインセンティブは、顧客に対してトレーニングをした際に発生することが多いです。
例えば、パーソナルトレーナーとして自分で新規顧客を獲得した場合や、月間のセッション数が一定数を超えた場合に発生します。
インセンティブは、成果に応じて支給される給料のため、年収を上げる大事なポイントになります。そのため、ジムへ就職する際は、インセンティブ制度が設けられているのか確認しておきましょう。
働き方別のパーソナルトレーナーの平均年収
パーソナルトレーナーの働き方によって、年収は大きく変わります。以下の働き方別に平均年収を解説します。
- 正社員
- アルバイト
- フリーランス（業務委託）
- 独立開業
正社員
パーソナルトレーナーの平均年収は約390万円、月収に換算すると約27万円です。パーソナルトレーナーの正社員は、主にスポーツジムやパーソナルジムで働きます。
正社員は固定給が支給されるため、他の雇用形態と比較して安定した収入が見込めるのが特徴です。雇用先によっては、基本給にインセンティブが加算される職場もあるため、平均年収より多くもらえる場合もあります。
インセンティブは自分の努力次第でもらえる額も変動するため、年収に差が生じやすいでしょう。
アルバイト
パーソナルトレーナーのアルバイトの平均の時給は、アルバイト・パートだと1,092円、派遣社員では1,601円となっています。アルバイトの場合でもインセンティブ制度を導入している企業もあるため、給料は大きく変動しやすいでしょう。
例えば、アルバイトとして週に5日、1日8時間働いた場合、月収に換算すると17万円で、年収は約204万円になります。
初めはアルバイトとして働いていても、ジムへの売上に貢献できる必要な存在となれば、正社員として雇用されるケースもあります。
フリーランス（業務委託）
パーソナルトレーナーのフリーランスとして働く場合、平均年収は500万円程度です。どのパーソナルジムにも属さないため、顧客へトレーニングを指導する際にはレンタルジムなどを利用します。
顧客が希望する時間にジムへ出勤すればよいため、独立開業する前の副業として始める方が多いのが特徴です。トレーナーはすべての指導料をもらえるわけではなく、一般的に売上の20～30％ほどをジムへ手渡す仕組みになっています。
フリーランスは、自分のライフスタイルに合わせて働き方を柔軟に決められるのが大きなポイントです。しかし正社員とは違い、固定の給料がもらえないため、顧客の集客力や認知度、トレーナーとしてのスキルが収入を大きく左右するでしょう。
独立開業
パーソナルトレーナーとして独立開業した場合は、経営スキルにより大きく変動します。独立開業した場合は、パーソナルトレーナーとしてのスキルだけでなく、集客力や認知度などの経営スキルも重要になります。
パーソナルトレーナーとして十分な経験を積んだ上で、効果的な経営や集客が続けられれば、年収1,000万円の高い給与水準も夢ではありません。
独立開業すれば、自分のコンセプトに合わせたジムの空間づくりやトレーニングメニューを決められるため、雇用されるよりもかなり自由度が広がります。
フィットネス産業の成長に伴い、今後パーソナルトレーナーの需要も増えていくと考えられます。その分ライバルとの競争も激化していくため、独自のブランディングを明確にした差別化が重要になるでしょう。
努力次第で変わる！収入アップを目指す7つの方法
収入をアップするために以下の7つの方法を解説していきます。
- 常に新しい情報を取り入れる
- 体を鍛えて憧れの存在になる
- コミュニケーション能力を上げる
- 実績をつくる
- 資格を取得して信頼性を高める
- SNSを活用して知名度を上げる
- 勤務形態を変える
1. 常に新しい情報を取り入れる
パーソナルトレーナーとして顧客のニーズに答えるためにも、最新のトレーニング方法などの情報収集が大切です。
ジムに通う顧客の中には、最新の情報が気になる方も多く、トレーニングに取り入れると喜ばれます。
しかし、フリーランスや独立開業の場合は最新情報を自分で学ぶ必要があるため、常にアンテナを張りながら勉強する必要があります。
特にダイエットや美容関連の情報は変化しやすく、ニーズも多様化しているため、常にアップデートしながら正しい情報を身に付けていきましょう。
2. 体を鍛えて憧れの存在になる
パーソナルトレーナーとして、顧客の目標となれるように自分の体もしっかり鍛えましょう。
トレーナーがだらしない体型をしていたら、トレーニング指導されても説得力に欠けます。顧客から「こんな体を目指したい！」と思われるように、トレーナーも常に体型管理には気を遣わなければなりません。
実際にトレーナーが試して効果のあったメニューを共有できると、より信頼性や説得力が上がり、顧客がモチベーション高くトレーニングを続けられるでしょう。
トレーナー自らが顧客にとって憧れの存在になれるように、継続して自己鍛錬を行うことが大切です。
3. コミュニケーション能力を上げる
トレーナーとして、集客力や実績も重要ですが、何より顧客に楽しく続けてもらうことが大切です。
トレーニングの時間は、マンツーマンでの指導になります。顧客に正しくトレーニング方法を伝えるためにも、コミュニケーション能力を鍛えましょう。
コミュニケーションが苦手な方は、日頃から顧客の話を遮らずにしっかりと聞き入れ、声のトーンやペースを合わせることで居心地の良い空間づくりが行えるでしょう。
また、顧客のモチベーションは変動しやすいため、トレーニング中に優しい言葉をかけたり、よくなっている点を伝えられたりすると、顧客も楽しく続けられます。
トレーニングを長く続けてもらうためにも、日頃から積極的にさまざまな方とコミュニケーションを取りながら鍛えていきましょう。
4. 実績をつくる
顧客がトレーニングジムを選ぶ際、多くの方がトレーナーの実績を重視して選びます。
例えば、実績づくりとしてコンテストに出場し、入賞などの成績を納めることで、大きく実績が残るだけでなく認知度も高められるでしょう。
実際に顧客の体重減少や筋力向上、姿勢改善などの具体的な症例を、写真に残したり数値化したりしておくことでも十分な実績になります。今後フリーランスや独立を目指す方は、実績づくりも重要なポイントになるでしょう。
5. 資格を取得して信頼性を高める
トレーナーとしての実力やスキルを証明するために、資格を取得するのも大切です。資格を取得することで、実務で生かせる筋肉の構造やトレーニングを最大化するための方法を学べます。パーソナルトレーナーにおすすめの資格は以下のとおりです。
- NSCA-CPT
- NSCA-CSCS
- NESTA PFT
- JATI-ATI
- JHCA-FC
- JSPO-AT
- 健康運動指導士、健康運動実践指導者
顧客は信頼できる資格や豊富な知識を持っているトレーナーを選ぶことが多いため、集客の面でも資格の有無は大きく影響するでしょう。
顧客から信頼を獲得するためにも、自分の目指すトレーナーに合った資格取得を目指してください。
6. SNSを活用して知名度を上げる
トレーナーとしてどんなに知識や魅力があっても、集客力がなければパーソナルトレーナーとして収入アップは難しいでしょう。
集客の方法は、例えばSNSや広告、ブログなどで、自宅でできるトレーニングの方法を発信するというものが効果的です。
SNSで発信する際は、他のトレーナーと差別化するために、自分の強みをとがらせてターゲットを明確にすることがポイントです。
例えば、「産後太りでダイエットがしたい」「ボディラインをきれいにしたい」など、どのような方に向けた動画や広告なのかターゲットを絞ります。
数あるパーソナルジムの中で、どうやって自分を選んでもらうかの視点で情報発信していくことが大切です。
他にも、有名な大会などで実績を残すことで、さらなる認知度の向上が期待できます。
7. 勤務形態を変える
働いている場所を変えることで、収入を大きく増やせる可能性があります。例えば、正社員でジムに勤務している場合、インセンティブで収入を増やすことはできますが、毎月こなせるセッション数には限界があります。
自分で集客ができるのであれば、フリーランスになって働き方を変えるのも一つの手です。フリーランスは、トレーニングの料金を自分で設定できるだけでなく、ジムへの手数料以外はすべて自分のお金になるため収入アップが見込めます。
しかし、働き方にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、慎重に検討するのが重要です。
年収1,000万円を目指すための3ステップ
パーソナルトレーナーとして1,000万円以上稼ぎたい人が行うための方法を以下のステップ形式で解説します。
ステップ①トレーニングジムで基礎知識を身に付ける
ステップ②フリーランスとして自分の付加価値を生み出す
ステップ③ジムを開業して差別化を図る
ステップ①トレーニングジムで基礎知識を身に付ける
いきなりフリーランスや独立開業を目指すのではなく、まずはジムで正社員として基礎知識を身に付けましょう。
最初の給料は低いですが、未経験でも就職でき、固定給が支払われるのは大きなメリットです。さらに、自分で集客しなくてもさまざまな顧客を担当させてもらえます。
正社員としてジムで働く場合は、研修制度がしっかりしているジムを選ぶとよいでしょう。働きながら資格取得を目指すことで、技術力が向上し、トレーナーとしての信頼度が高まります。
ステップ②フリーランスとして自分の付加価値を生み出す
正社員として経験を積み、独立する前段階として、フリーランスへ働き方を変えましょう。フリーランスのパーソナルトレーナーは直接顧客と契約を結び、指導していきます。フリーランスは自分でトレーニングの価格設定できるのが特徴です。
フリーランスになりたての頃は、低単価でセッションの数をこなさなければならないため、大変な時期になります。
しかし、そこから資格を取得したりスキルを深めたりすることで、顧客へ質の高いトレーニングを提供できるようになるため、トレーニングの単価を上げていくことが可能です。
フリーランスの段階では、SNSを活用し集客しながら自分の付加価値を高められるように、栄養指導やコーチングの技術などさまざまなスキル向上に重きを置くのが大切です。
ステップ③ジムを開業して差別化を図る
フリーランスとして顧客が獲得でき、スキルが身に付いたら、開業して自分の店舗を持ちましょう。ジムを開業する場合、数多くの競合の中から自分を選んでもらうためには、「差別化」が重要になります。
差別化するためには、自分の強みを明確にして、得意分野は何なのか、どのような人に向けた指導をしたいのか深掘りして考えましょう。
例えば、「30代の産後ママ向け」などターゲットを絞ることで、よりニーズが明確になり、競合との差別化を図れます。
フリーランスは、ジムのレンタル利用料などが給料から差し引かれますが、独立することで売上のすべてが自分のものになるため、大きく収入を伸ばすことが可能です。
独立して年収1,000万円を目指す場合、例えば会員1人あたり2カ月コースで20万円の設定で、毎月5名ずつ契約できたと想定すると、1カ月につき100万円の売上が立つことになります。年間で換算すると1,200万円になることから、年収1,000万円を目指すことは可能です。
しかし、年収1,000万円を維持していくためには、新規顧客の獲得や継続率が重要になるため、SNSでの集客力や競合との差別化が重要になります
Dr.stretchで専門的な「ストレッチトレーナー」を目指せる
近年、パーソナルストレッチを提供するジムが増えており、ニーズが高まっています。トレーニングの前後でストレッチを取り入れることで、トレーニング効果の向上や姿勢・ボディライン改善の効果が期待できます。
さらに肩こりや腰痛の改善にもつながるため、体の不調で悩む方にも喜ばれるでしょう。Dr.stretchでは、独自技術の「コアバランスストレッチ」と呼ばれる最先端技術を取り入れており、顧客の根本的な体質改善を目指します。
研修制度もしっかり組み込まれているため、未経験からでもプロを目指せます。あなたも、Dr.stretchのコアバランスストレッチを習得して、ストレッチトレーナーを目指しませんか？
