ストレッチトレーナーを目指すにあたり「資格が必要なのでは?」とお考えの方もいるでしょう。将来的に起業やフリーランスを目指すのであれば、資格取得は有利に働く面もあります。
しかし、資格は必ずしも必要ではありません。
そこでこの記事では、ストレッチトレーナーとして働くにあたって役に立つ資格を紹介するとともに、その必要性をお伝えします。また、無資格でストレッチトレーナーを目指せる方法についても触れていますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
ストレッチトレーナーを目指すにあたって、資格が必ずしも必要ではありません。医者や弁護士のように必須となる国家資格が存在しないため、資格を持っていなくてもストレッチトレーナーとして活動ができます。
しかしながら、ストレッチトレーナーとして指導する立場となるのであれば、資格取得に損はないでしょう。
特に、今後独立を考える場合は、資格取得によって技術や専門性を証明しやすくなり、集客にもつながりやすくなります。
ストレッチ関連の資格を取得するメリットとして、主に以下の3つがあげられます。次項で詳しくみていきましょう。
ストレッチに関する資格を取得することで、解剖学の基礎が学べます。
ストレッチをはじめ身体や運動にまつわる仕事に従事するのであれば、筋肉や関節、骨といった人体の構造や正しい形態を学べる解剖学の知識を蓄えておくことが大切です。
筋肉がどのように作用するのかなどを学ぶことにより、正確で効果的なストレッチの実施、指導につながります。
ストレッチは種類が豊富かつ、頭から足先まで効果が期待できる範囲が広いのが特徴です。
そのため、身体全体に対するアプローチが学べるのも、ストレッチ関連の資格を取得するメリットの一つといえます。
例えば、ストレッチは主に「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」に分けられますが、どちらも筋肉や関節の柔軟性、血液の流れを良くする働きがあります。ウォームアップにもクールダウンにも効果があるため、全身へのアプローチを知ることでスキル向上につながります。
資格を取得することで幅広いニーズに対応できれば、結果的にさまざまな場所で働きやすくなります。
美容向けのサービスで需要があるほか、ストレッチ専門店やフィットネスクラブ、あるいはパーソナルトレーニングジムなどでの求人も多いです。
また、ストレッチ専門店は比較的新しい業界であるため、現状はベテラントレーナーが少ない傾向にあり、努力次第で地位向上が望める職業でもあります。
ここからは、ストレッチトレーナーにおすすめの民間資格として、以下の4つを紹介します。
国際ボディメンテナンス協会(IBMA)が発行するパーソナルストレッチトレーナーは、解剖学で身体の仕組みを理解したうえで、ストレッチに必要な技術を習得する資格です。
ストレッチを実施する準備段階で必要なマッスルナビゲーション(触診法)や姿勢チェックをはじめ、全身の筋肉に対して部位ごとに数種類のストレッチ法やテクニックを学びます。
技術のレベルに応じて1〜3級まで用意されており、資格は3級から順にコースを受講し、単位全ての取得が必要です。どの段階も最短取得時間は15時間となっています。
JSA-CSTP(日本ストレッチング協会認定ストレッチングトレーナーパートナー)は、特定非営利活動法人日本ストレッチング協会が認定する民間資格です。
年齢や性別、経験に関係なく幅広い層に対してストレッチの実施や指導を行うことを前提に、機能解剖学にもとづいた実践的なストレッチスキルを習得できます。さらに、ストレッチを実施するうえで起こり得るリスクの管理や個人の身体の特性、逃げをコントロールするための知識が学べるのも特徴です。
資格を取得するには日本ストレッチング協会に入会し「日本ストレッチング協会認定ストレッチングトレーナーパートナー資格認定講習会」の受講とともに、検定試験への合格が必要です。
JSA-CSI(日本ストレッチング協会認定ストレッチングインストラクター)は、特定非営利活動法人日本ストレッチング協会が認定している資格であり、前述した「JSA-CSTP」の上位資格です。
機能解剖学にもとづき、バリエーション豊富なストレッチ技術を習得します。また、個人の状況にあわせたストレッチを実施・指導できるスキル、機能解剖学や外傷障害への知識も深く学んでいきます。
資格を取得するには、前述したJSA-CSTPに加えてJSA-CSTS(ストレッチングトレーナーセルフ)の両方の取得が必要です。「ストレッチングインストラクター資格講習会」を受講後、別日にある「ストレッチングインストラクター検定会」にて検定を受験し合格することで認定されます。
CBST(コアバランスストレッチトレーナーライセンス)は、メディカルグローアップアカデミーが認定する資格です。
世界中に店舗を構えるストレッチ専門店「Dr.stretch」の技術である「コアバランスストレッチ」を学べるほか、機能解剖学などの基礎知識から幅広い年代に対するアプローチ方法をはじめ、バリエーション豊富なストレッチ技術を習得できます。
資格は、基本的な技術を身につけられる「ベーシックストレッチ」や、筋力向上を目指す「レジスタンスストレッチ」など合計5種類あるコースのいずれかを受講後、取得できます。
コースの受講期間はおおよそ10日から2カ月となっており、受講後そのままライセンス取得の申請が行えます。
続いて、ストレッチトレーナーの就職先を紹介します。どのような活躍ができるか、それぞれ確認していきましょう。
ストレッチ専門店は、医療行為を目的とせず、心身のリラクゼーションを高めることを目的としています。そのため、お客様も筋肉のほぐしや筋肉の張りを取ることを目的としている方が多いです。
近年は、ストレッチ専門店が少しずつ増えており、ストレッチトレーナーの需要が高まっています。
スキル次第で役職に就ける可能性もあるため、技術やスキルを磨きながら活躍したい方に向いています。
フィットネスクラブによっては、ストレッチのクラスを開講していたり、パーソナルトレーニングの一環でストレッチの指導を行ったりしています。
特に、パーソナルトレーニングの場合は、ストレッチを行う機会も多いためスキルを発揮しやすいです。
また、フィットネスクラブは正社員やアルバイトのほかに、フリーランスとして働くケースもあります。
エステやマッサージ店などでもストレッチのスキルは需要が高いです。お客様の中には、運動だけでなく姿勢改善、血流促進による代謝アップを求める方も多くいます。
しかしながら、治癒を目的としたマッサージには国家資格が必要ですので、ここに抵触しないよう注意が必要です。ストレッチの指導というよりも美容の一環として求められているという意味合いが強いといえます。
独立して開業する、またはフリーランスとして働く方法もあります。
多くのトレーニングマシンを必要とするトレーナーとは違い、ストレッチの場合は設備が少ないため、起業のハードルが比較的低いといえるでしょう。
ただし、実績や経験が少ない場合は、集客や契約の継続に苦労するケースも珍しくありません。
ストレッチトレーナーを目指す際、資格があると就職に有利に働くことがありますが、当然ながら「資格さえあればいい」というわけではありません。ここからは、ストレッチトレーナーに求められるスキルについて解説します。
お客様の悩みや要望は一人一人異なります。状況を細かく聞き取り、ストレッチの方法やアドバイスを的確に行うためには、コミュニケーションスキルが必要です。
お客様との時間の積み重ねが信頼につながるため、細やかな気配りや会話のやり取りは非常に重要といえます。
専門知識や技術もさることながら、お客様のニーズを正しく把握するスキルを身につけなければなりません。
ストレッチトレーナーは、ストレッチのメリットや重要性を伝えることも重要です。
ストレッチに関する知識や技術を身につけると同時に、お客様が楽しく継続できるよう指導力を磨いていく必要があります。学びをモチベーションにできることも大切なスキルの一つです。
世界で240店舗以上を展開するストレッチの専門店「Dr.strech」では、未経験の方でもストレッチトレーナーを目指せる環境が整っています。
これまで多くのストレッチトレーナーを輩出していますが、実はその9割が未経験からのスタートでした。
Dr.strechには独自の研修制度があり、新人トレーナーはストレッチの方法や人体の仕組み、接客などの指導を受けながら専門性の高い技術力とヒアリング力を学びます。さらに、前述した「CBST(コアバランスストレッチトレーナーライセンス)」の取得が可能な点も、未経験からはじめられる理由の一つです。
やる気と熱意さえあれば未経験でもチャレンジできるDr.stretchで、あなたもプロの技術を学んでみませんか?