ピラティス

ピラティスとヨガの違いは?目的や向き不向きを解説

2023.07.31

似たものとして扱われやすいピラティスとヨガですが、実はそれぞれで目的や身体の動かし方などが異なります。

そのため、ピラティスとヨガの違いを知ることで、どちらが自分に合っているのかを判断しやすくなるでしょう。

この記事では、ピラティスとヨガの違いと共通点、それぞれに向いている人の特徴を解説します。

「ピラティスとヨガの違いを知りたい」「ピラティスとヨガのどちらを始めようか悩む」という方は、ぜひ参考にしてください。

ピラティスとは

ピラティスとは

ピラティスとは、ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が考案したエクササイズのことです。

全身の筋力をトーンアップさせ、柔軟性や姿勢を改善するためのトレーニング方法を指します。

また、ピラティスはマット上や専用の器具を使用して行われ、姿勢の改善や体幹の強化とバランスの向上を促します。

柔軟性や筋力だけでなく、集中力や身体の調和も促進されるため、スポーツ選手だけでなく、一般の人々の健康とフィットネスにも広く利用されている点も特徴の一つです。

ヨガとは

ヨガとは

ヨガとは、古代インドで発祥した、心身を鍛えるための総合的な健康法のことです。

ヨガは、ポーズ(アーサナ)、呼吸法(プラーナヤーマ)、瞑想(ダーナ)の組み合わせで構成されています。ポーズは身体の柔軟性や筋力を向上させ、呼吸法はエネルギーの流れを整え、瞑想は心を集中させ静めます。

ストレスの軽減や柔軟性の向上、姿勢の改善だけでなく、心の安定や集中力の向上などの精神的な利点ももたらすのが特徴です。

また、ヨガは個々の体力やニーズに合わせて実践できるため、さまざまなスタイルが存在します。

ピラティスとヨガの違い

ピラティスとヨガの違い

ピラティスとヨガの主な違いは、以下の3つです。

  • ・目的と効果が違う
  • ・呼吸の種類が異なる
  • ・身体の動かし方が違う

次項でそれぞれ、詳しくみていきましょう。

目的と効果が違う

ピラティスは、全身の筋力をトーンアップさせ、柔軟性や姿勢改善に重点を置きます。体幹の強化やバランスの向上を促し、身体を強化します。

一方、ヨガは心身の統一を目指し、身体の柔軟性や筋力を向上させるだけでなく、心の安定や集中力の向上にも重点を置きます。

つまり、ピラティスは主に筋力や姿勢改善に効果があるのに対して、ヨガは心身の調和に期待ができる健康法です。

呼吸の種類が異なる

ピラティスは、「胸式呼吸」を用いる一方、ヨガは「腹式呼吸」が基本です。

胸式呼吸をすると、交感神経が活発になるためリフレッシュにつながるほか、筋肉に適度な緊張感を与えます。

腹式呼吸は、吐く息を意識して口から空気をすべて出し切ったあと、鼻から息を吸ってお腹を膨らませるように呼吸します。腹式呼吸は副交感神経が優位になるため、リラックスやストレス解消の効果が期待できます。

身体の動かし方が違う

ピラティスは、常に身体が流れるように動いている状態を作りますが、ヨガは静止姿勢を随所に使います。

ピラティスでは、インナーマッスルや体幹を鍛えて、背骨や骨盤などの位置を正しく整える動きを行う一方、ヨガは静と動が明確に分けられており、ポーズを取ったあとは身体の動きを止めることが特徴です。

ピラティスとヨガの共通点

ピラティスとヨガの共通点

ピラティスとヨガには、以下のような共通点もあります。

  • ・身体のゆがみを整え、筋力と柔軟性の強化につながる
  • ・新陳代謝が向上する
  • ・心身ともに整えることにつながる

体のゆがみを整え、筋力と柔軟性の強化につながる

ピラティスとヨガは、身体のゆがみが整えられ、筋力がアップする効果が期待できます。背骨や骨盤などを正しい位置に戻し、身体の各部分の筋肉をバランス良く鍛えられるためです。

また、ピラティスもヨガもゆっくりと呼吸をしながら身体を伸ばしていくため、柔軟性もアップします。

柔軟性がアップすると、けがをしにくくなったり、無駄な動きが減ったりします。

新陳代謝が向上する

ピラティスもヨガも「呼吸」を大切にしているため、息を深く吐いて吸うを繰り返すことで横隔膜が上下運動し、血流が良くなります。これによって、新陳代謝が向上します。

また、ピラティスは身体の深い部分の筋肉を鍛えること、ヨガはポーズをキープして左右のバランスを整えることで、血流アップの効果を得られます。

心身ともに整えることにつながる

繰り返しになりますが、ピラティスもヨガも呼吸を意識するため、リラックスした状態をつくり、気持ちを落ち着かせることができます。

さらに、無理のない範囲で負荷をかけて運動するため、心地良いペースで自律神経を整えられるのも特徴です。

ピラティスが向いている人の特徴

ピラティスが向いている人の特徴として、以下の2つがあげられます。

  • ・「運動をした」という感覚が欲しい人
  • ・ダイエットやボディメイクをしたい人

「運動をした」という感覚が欲しい人

ピラティスは常に身体を動かすため、ヨガに比べ「運動をした」という感覚を得やすいです。

また、ピラティスはインナーマッスルや体幹といった身体の内側にある筋肉を使うため、ヨガよりも筋肉に負荷がかかりやすいエクササイズでもあります。

身体を動かして日頃のストレスを解消したい方、他のスポーツを極めるために基礎体力をつけたい方にも適しています。

ダイエットやボディメイクをしたい人

ピラティスは、インナーマッスルや体幹を鍛えるエクササイズです。インナーマッスルや体幹を鍛えることで、リバウンドしにくい身体づくりにつながります。

また、ピラティスは背骨や骨盤などを正しい位置に戻しながら、筋肉を鍛えられます。美しいボディラインを作りたい方や、骨格のゆがみが気になる方にも最適です。

ヨガが向いている人の特徴

ヨガが向いている人の特徴として、以下の2つがあげられます。

  • ・運動や筋トレが苦手な人
  • ・心の調子を整えたい人

運動や筋トレが苦手な人

ヨガは呼吸を意識し、身体を伸ばす動きをします。リラックスしながらゆっくりと行うため、筋肉を鍛えるというよりは、筋肉をやわらかくしていくエクササイズです。

また、ピラティスは筋力がないとつらく感じやすい半面、ヨガは柔軟性と筋力を適度に高めていくため、呼吸に意識を向けたり、心の状態を感じたりすることのほうが重要となります。

したがって、運動や筋トレが苦手な方、長い間運動をしておらず身体が硬くなっている方だけでなく、身体に力が入って緊張しやすい方にも適しているでしょう。

心の調子を整えたい人

ヨガは、体だけでなく心や精神を整える効果もあります。そのため、ストレスを感じやすい方や、心に元気がない方に向いています。

精神的なストレスを感じやすい方は、仕事やプライベートで抱えているものが多く、自分のことを考える時間を取れていないのではないでしょうか。

ヨガはゆっくりと身体を動かしながら、瞑想と同じように自分の身体に意識を向けていきます。意識的に自分自身と向き合う時間をつくれるため、集中力が高まり、すっきりとした気持ちになれるでしょう。

ピラティスを始めて、将来はトレーナーを目指してみませんか?

ピラティスとヨガは、目的や効果、呼吸法、そして身体の動かし方に違いがあります。一方で、身体のゆがみを整え、筋力や柔軟性が向上するなどの共通点もあります。

この記事で紹介した、「ピラティスとヨガに向いている人の特徴」を参考に、自分に合った方法を見つけてください。

また、「ピラティスをより深く知りたい」「ピラティスの良さを伝えたい」という方は、将来的にピラティストレーナーを目指してみてはいかがでしょうか?

特に、未経験からピラティストレーナーを目指したい方には、「WECLE(ウィークル)」のピラティストレーナーがおすすめです。

ストレッチピラティス専門店であるWECLEでは、スタッフの約8割が未経験からスタートしています。トレーナーライセンスは不要で、技術だけでなく接客やマナーなども身につけられる研修を用意しています。

ピラティスが好きな方、人と深く関わる仕事に就きたい方は、WECLEでピラティストレーナーとして活躍してみませんか?

マシンピラティス専門店WECLE:https://wecle.jp/

マシンピラティス専門店で私達と一緒に働きませんか?