スポーツトレーナー

スポーツリハビリトレーナーになるには?仕事内容と役立つ資格を紹介

2024.05.09

「スポーツリハビリトレーナー」という職業を耳にすることがあっても「具体的にどのような仕事なのか」「目指す方法は?」と疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、スポーツリハビリトレーナーの主な仕事内容をはじめ、就職や独立を考えるにあたってあると役立つ資格を紹介します。

また、スポーツリハビリトレーナーに向いている人の特徴についても触れていますので、興味がある方はぜひ最後までお読みください。

スポーツリハビリトレーナーとは

スポーツリハビリトレーナーとは

スポーツリハビリトレーナーとは、主にスポーツ選手のリハビリ(リハビリテーション)に関わるトレーナーのことを指します。コーチや医師と連携しながら、必要なサポートやアドバイスを行うのが役割です。

また、スポーツリハビリトレーナーはスポーツの現場だけでなく、医療機関や介護・福祉施設で働くケースもあります。

いずれの場合も、医療面でサポートする機会が多い仕事であることから、資格を取得して活躍するトレーナーが少なくありません。

スポーツリハビリトレーナーの主な仕事内容

スポーツリハビリトレーナーの仕事内容は所属先によって異なります。ここでは、主な職場として

「スポーツ業界」「医療機関」「介護・福祉施設」の3つを例に挙げ、それぞれの仕事内容を紹介します。

・スポーツ業界

コーチや医師と連携し、トレーニングプログラムの作成やリハビリの指導などを行います。けがをしたときの応急処置、マッサージや鍼灸治療、ストレッチなどのほか、必要に応じて栄養指導をするなどサポートする内容は多岐にわたります。けがの予防に向けたアドバイスや指導も業務の一つです。ただし、国家資格がないと行えないものもあります。

・医療機関

医療機関で働くスポーツリハビリトレーナーの多くは、理学療法士として患者さんのリハビリにあたります。機能訓練に関するプログラムを作成し、立つ・歩くといった基本的な動作や、食事・排泄などの日常的な動作の訓練に携わります。場合によっては、退院後の住居の環境整備についても指導を行います。

・介護・福祉施設

医師やケアマネージャーと連携し、運動プログラムの作成やストレッチ指導などを行います。筋力を維持するための体操のほか、けが予防のためのアドバイスなど、施設利用者の生活や希望にあわせてサポートします。医療機関で働くスポーツリハビリトレーナーと同様、理学療法士の資格を有しているケースがほとんどです。

スポーツリハビリトレーナーになるためには国家資格や民間資格があったほうが良い

スポーツリハビリトレーナーになるためには国家資格や民間資格があったほうが良い

スポーツリハビリトレーナーとして活動するには、必ずしも資格が必要という訳ではありません。

しかし、中には医療行為に該当する業務もあるため、国家資格を取得しておいたほうが有利といえます。例えば、治療に携わる場合は鍼灸師や柔道整復師のような国家資格が必要です。

さらに、後述する「JSSRトレーナー資格」などの民間資格を持っていると、スポーツにも精通していると評価してもらいやすく、就職や独立に有利に働く可能性もあります。

スポーツリハビリトレーナーに役立つ資格

スポーツリハビリトレーナーに役立つ資格

ここからは、スポーツリハビリトレーナーとして働くにあたって役に立つ資格を見ていきましょう。

【国家資格】柔道整復師

柔道整復師は、骨折や脱臼、捻挫、打撲などの治療を行います。手術や投薬のような外科的な手段ではなく、独特の手技によって人間の自然治癒力を引き出すための施術を行うのが特徴です。

柔道整復師になるには、大学もしくは養成校で定められた学問を修め、国家試験に合格することで資格を取得できます。

【国家資格】鍼灸師

鍼灸師は、鍼と灸を用いて全身のツボや皮膚、筋肉などを刺激し、自然治癒力の向上や病気の改善、予防のための治療を行います。症状に対するアプローチだけでなく、それを引き起こす身体の不調を根本から治すことが目的です。

本来、はり師ときゅう師はそれぞれ異なる国家資格ですが、国家試験の受験の際に共通科目が免除になるため、同時に両方の資格を取得する人が多いことから鍼灸師と呼ばれています。なお、国家試験を受けるには指定された養成機関の卒業が条件です。

【民間資格】NSCA認定パーソナルトレーナー

NSCA認定パーソナルトレーナーは、アメリカに本部を置く教育団体「NSCA」が主催する認定資格です。

資格は2つの種類に分かれており、アスリートのけが予防やパフォーマンス向上を目的にした「CSCS」と、健康に対して興味を持つ人のサポートをする「NSCA-CPT」があります。資格を取得するには、NSCAジャパンの会員になるなど、いくつか条件が定められています。

【民間資格】JSSRトレーナー資格

JSSRトレーナー資格は、日本スポーツリハビリテーション学会が主催する認定資格です。スポーツによるけがを含めた運動器疾患の発生や再発を予防するため、健康科学的な面からの知識の提供や指導、支援を行う技能を持った人材を認定する制度です。

資格取得にあたっては、学会が開催する試験を受ける前に指定されたセミナーの受講を済ませておく必要があります。

スポーツリハビリトレーナーに向いている人の特徴

スポーツリハビリトレーナーに向いている人の特徴

スポーツリハビリトレーナーに向いている人の特徴には、以下のような共通点があります。次項で詳しく解説します。

  • ・身体とメンタルの両面のケアに寄り添える人
  • ・メディカルだけでなくスポーツに関する知識がある人
  • ・リハビリや健康に対する興味関心が高い人

身体とメンタルの両面のケアに寄り添える人

リハビリと聞くと「運動機能の回復を促す仕事」という印象が強いかもしれません。しかし、実際には精神面をケアする場面も多いです。

そのため「回復に向けて、共に頑張りましょう」という気持ちが大切であり、相手の気持ちに寄り添いながら、適切なアドバイスができる人が向いています。

また、身体と精神面の両方をサポートすることはもちろん、選手や患者さんとの良好な関係を維持するためのコミュニケーション能力がなければ勤まらない仕事です。

メディカルだけでなくスポーツに関する知識がある人

リハビリでは、人体の構造や医学的な知識が重要です。加えて、スポーツの知識を持ち合わせていると、現場でのアドバイスやコミュニケーションに役立ちます。

スポーツに関する知識を蓄えておくと、リハビリを指導する際の理由付けとしても説得力が増すほか、信頼関係も構築しやすくなります。

さらに、スポーツ経験者あるいはスポーツにも詳しいスポーツリハビリトレーナーであれば、お互いに共感できる部分も増えるでしょう。

リハビリや健康に対する興味関心が高い人

リハビリや健康に関する興味関心が高いほど、業務に関する知識を深め、支援の幅を広げるのに役立ちます。

例えば、スポーツ選手の場合けがやコンディション不良は日常茶飯事です。スポーツリハビリトレーナーが適切な処置を行わなければ、けがが悪化したり回復が遅くなったりする場合もあります。

医療やスポーツに関する知識、そしてリハビリや健康への興味関心は不可欠であり、それぞれ習得していくことが大切なのです。

Dr.strechでコンディショニングトレーナーを目指す選択肢もある

トレーナーとして働く選択肢の一つに「コンディショニングトレーナー」という職業があります。コンディショニングトレーナーとは、けがの予防やパフォーマンスの向上を目的にストレッチを指導する専門家のことです。

ストレッチ専門店Dr.stretchでは、メジャーリーグで使われていた技術「コアバランスストレッチ」を一般の方に提供できるようアレンジしており、多くのプロアスリートやプロスポーツチームにも導入されています。

また、これまでに多くのコンディショニングトレーナーを輩出していますが、実はその9割が未経験からのスタートでした。独自の研修制度を通して、身体の仕組みからストレッチの方法、接客技術を学べるだけでなく、CBSTライセンスを取得できる点も未経験から始めやすい理由の一つです。

ストレッチ専門店は比較的新しい業界であるため、努力次第で地位向上が望める職業でもあります。

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